まともな交渉 2019 3 2

 今週のニュースでは、
米朝首脳会談が大きなニュースでした。
 この会談の成果については、
いろいろな議論がありますが、
「アメリカは、やっと、まともな交渉ができるようになった」というのが、
識者の感想かもしれません。
 アメリカは、北朝鮮に関しては、
何度も何度も騙されてきたのです。
(以下の「リベラルの限界 2015 3 14」の参照)
 さすがに、今度は、
アメリカは、騙されなかったということでしょうか。
 ニュースでは、北朝鮮に対する経済制裁は、
交渉の過程で、「全部解除」か「一部解除」か、
どちらが議題になったのかということがありました。
 アメリカが言うには、
北朝鮮から「全面解除」を求められたという。
北朝鮮は、「我々は、一部解除を求めた」という。
 評論家の北野幸伯氏は、3月1日付のメールマガジンで、
このように書いています。
 北が主張したのは、「全面解除」じゃなくて、「一部解除だ」と。
これ、どっちがホントのことをいっているかわかりませんが、
まあ、どっちでもいい。
 実をいうと、「一部解除」も「全面解除」も、そう大差ない。
今、北朝鮮は、中国とロシアからの支援で、なんとかサバイバルしています。
 しかし、それは国連安保理の「制裁違反」なので、
「大っぴら」にできないし、「大々的」にもできない。
 これが「一部解除」となったら、どうなります?
中国とロシアは、「合法的」に支援ができるので、
歯止めをかけるのが難しくなる。
北朝鮮は、核を保有したままで、経済は息を吹き返すことでしょう。
(引用、以上)

リベラルの限界 2015 3 14
 産経ニュースで、2015年3月12日、
宮家邦彦氏は、このように書いています。
 核疑惑に関する「信用」と「枠組み合意」といえば、日本には苦い経験がある。
1994年、北朝鮮の核開発疑惑に関し、米朝両国が「枠組み合意」に調印した。
 北朝鮮が黒鉛減速炉の建設・運転を凍結し、代わりに米国が軽水炉建設を支援、
完成まで年間50万トンの重油を供給するという、あの悪名高い合意だ。
 当時のクリントン政権関係者は、
「時は、日米韓に有利であり、北朝鮮の軍事力はピークを過ぎた」として、
この合意を正当化していた。
(引用、以上)
 その後、北朝鮮は、どうなったのか。
3回目の核実験を成功させて、事実上の核兵器保有国になりました。
 結果的に、北朝鮮は、二つのものを手に入れたのです。
それは、経済援助と核兵器開発です。
 日本としては、「あの悪名高い合意」を苦々しく思っていましたが、
なぜ、アメリカは、北朝鮮に肩入れするのかは、疑問が残りました。
 そこで、日本では、いろいろな噂が飛び交いました。
ホワイトハウスの「実績作り」ではないのか。
それとも、アメリカは、朝鮮半島に、何らかの「利権」があるのではないのか。














































































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